2026年10月13日、AppleはApple TV 4K(第4世代)とHomePod mini 2、そして画面付きのホームハブHomeViewを発表しました。日本で買えるのは前の2つで、HomeViewは今回の発売国に日本が入っていません。Apple TV 4Kは2022年11月以来4年ぶりの更新ですが、価格は49,800円。6月の値上げ前は19,800円からだった製品です。この記事では「何が変わったか」より先に「今の自分の機種から買い替える価値があるか」を、Apple公式の発表内容と仕様をもとに整理します。
Apple TV 4K(第3世代・2022年)を使っている → 待っていい。画質の上限は同じ4K60fps・HDR。変わるのはチップ(A19)とAV1デコーダ、Wi-Fi 7、新しいSiri Remote。これらは「今の第3世代で困っていない人」には49,800円分の差になりません。
Apple TV HDや第1世代のApple TV 4K(2017年)を使っている → 買い替え時。ここから2世代以上の差があり、tvOSの対応やリモコンの使い勝手が別物です。
HomePod mini(初代)を使っている → 「4台サラウンド」をやりたい人だけ。音の基本構成は同じ。mini 2固有の価値はS10チップとSound Glow、そして第4世代Apple TV 4Kと組む4台サラウンドです。
価格と発売日(2026年10月14日時点)
| 製品 | 価格(税込) | 予約 | 発売 | 日本での販売 |
|---|---|---|---|---|
| Apple TV 4K(第4世代)128GB | 49,800円 | 10月13日〜 | 11月13日(金) | ○ |
| HomePod mini 2 | 24,800円 | 10月13日〜 | 10月30日(金) | ○ |
| HomeView(7インチ・卓上/壁掛け) | 299ドル(米国) | — | 11月13日(米国など) | 未定(発売国に日本なし) |
価格と日付はApple Newsroom(日本語・2026年10月13日)とApple公式ストアの表示です。Apple TV 4Kは今回128GBの1モデルだけで、第3世代にあった64GB Wi-Fiモデルはありません。
「高くなった」のは今回の新製品だけではない
Apple TV 4Kの第3世代は2022年の発売時に19,800円(64GB Wi-Fi)/23,800円(128GB Wi-Fi + Ethernet)でした。これが2026年6月26日の国内価格改定で34,800円〜に上がり、今回の第4世代は49,800円。HomePod miniも同じ6月に14,800円→22,800円へ上がっていて、mini 2の24,800円はそこからの2,000円差です。つまり「新製品で急に高くなった」のではなく、6月の為替反映ぶんが大きい。買い替え判定は「旧モデルの発売時価格」ではなく、この6月以降の価格を基準に考えるのが現実的です。
Apple TV 4K(第4世代)で変わった5つ
| 項目 | 第3世代(2022年) | 第4世代(2026年) |
|---|---|---|
| チップ | A15 Bionic | A19(Apple公表: CPU最大50%・GPU最大2倍高速) |
| ストレージ | 64GB/128GB | 128GBのみ |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7(802.11be・2×2 MIMO) |
| 動画デコード | HEVC・H.264など | +AV1専用デコーダ |
| 映像出力 | HDMI 2.1・4K60fps・HDR10+/Dolby Vision | 同じ(HDMI 2.1・2160p 60fps) |
| Siri Remote | 第3世代(USB-C・Bluetooth 5.0) | 第4世代(USB-C・Bluetooth 6・「探す」対応・音を鳴らして探せる) |
| HomePodとの連携 | ステレオペア(2台) | +4台サラウンド(HomePod mini 2またはHomePod第2世代) |
| 有線LAN | 128GBモデルのみ | ギガビットEthernet搭載 |
| サイズ・重さ | 93.24×93.24×31mm | 同じ筐体・217g |
1. A19とAV1は「速くなる」より「将来の配信に対応する」話
第3世代のA15でも、現行のtvOSとストリーミングアプリは引っかかりなく動きます。A19の意味は、Siri AIなど今後のtvOSの機能と、AV1という新しい動画圧縮方式への対応にあります。AV1はYouTubeやNetflixが4K配信で採用を広げているコーデックで、同じ画質をより少ない通信量で届けられます。専用デコーダがあると本体の負荷が下がり、回線が細い環境で4K配信が安定しやすい。逆に言うと、光回線で今まで止まらずに見られている人には、画面上の違いとしてはほぼ現れません。
2. Siri Remoteは「探す」に対応。なくす人には効く
リモコンの形は変わりませんが、第4世代のSiri Remoteは「探す」アプリに対応し、音を鳴らして場所を知らせることができます。iPhoneで方向と距離を示す「正確な場所を見つける」は、iPhone 17以降(17eを除く)・iPhone Air・iPhone Duoとペアリングした場合に使えますが、Appleの注記では「利用できるかは地域によって異なります」とされています。日本で使えるかは発売後に確認が必要です。ソファの隙間にリモコンが消える家庭なら、これだけで買い替え理由になる人もいるはずです。
3. 4台サラウンドは「HomePodをすでに2台持っている人」の機能
第4世代Apple TV 4Kと、HomePod mini 2またはHomePod(第2世代)を4台組み合わせると、前後2台ずつのサラウンド構成が組めます。Appleは「Apple史上最も臨場感あふれるホームシアター構成」と表現しています。ただし対象はmini 2とHomePod第2世代だけで、初代HomePod miniと初代HomePodは対象に入っていません。費用を計算すると次のとおりです。
| 構成 | 追加費用(税込) |
|---|---|
| Apple TV 4K(第4世代)+HomePod mini 2×4台 | 149,000円 |
| HomePod(第2世代)2台を持っている人が、Apple TV 4K+mini 2×2台を追加 | 99,400円 |
ゼロから組むと15万円近くになるので、サウンドバーと比べて割安とは言えません。「すでにHomePod第2世代でステレオペアを組んでいて、後ろの2台を足したい」人向けの機能だと考えるのが妥当です。
日本モデルで確認しておきたい2点
本体マイク(ハンズフリーSiri)の記載が日本の仕様にない
米国のApple TV 4K仕様ページには本体側に「音声分離機能付き3マイクアレイ」が記載されていて、リモコンを持たずに部屋から声で操作できることになっています。一方、日本の仕様ページにはこの記載がなく、マイクはSiri Remote側のみです。マイナビニュースも「日本向けモデルは遠距離マイクが非搭載または非対応」と報じています。「リモコンなしで声で操作したい」ことを買い替え理由にするなら、発売後に日本モデルの実機で確かめてからにしてください。Apple公式の明確な説明は、記事執筆時点では見つけられていません。
HomeViewは日本の発売国に入っていない
HomeViewは7インチのLiquid Retinaディスプレイ、A18チップ、最大6人を顔で見分けてホーム画面を切り替える機能、センターフレーム対応カメラでのFaceTimeを備えたホームハブで、米国価格は299ドル(約46,000円)。発売国は米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・インド・シンガポール・南アフリカで、EU域内はSiri AIの提供状況を理由に販売されないと明記されています。日本についてはプレスリリースに記述がなく、「未定」です。Siri AIの日本語は2026年10月26日のiOS 27.2で提供が始まりました(Appleの表記ではベータ版)が、10月28日時点でApple公式サイト(日本)にHomeViewの製品ページはありません。
HomePod mini 2で変わったこと
| 項目 | HomePod mini(2020年) | HomePod mini 2(2026年) |
|---|---|---|
| チップ | S5 | S10 |
| 上部の光 | Siri起動時に光る | Sound Glow(低音・高音にリアルタイムで反応。アルバムアートの色や雨の演出も) |
| サラウンド | — | 第4世代Apple TV 4Kと4台構成に対応 |
| Wi-Fi/Thread/UWB | Wi-Fi 4・Thread・超広帯域 | Wi-Fi 6E・Thread・超広帯域 |
| 温度・湿度センサー | ○(2023年のソフトウェアで有効化) | ○ |
| サウンド認識(煙・CO警報) | ○ | ○ |
| 色 | ホワイト/ミッドナイト/ブルー/イエロー/オレンジ | ホワイト/ミッドナイト/ブルー/グリーン/ピンク |
| サイズ・重さ | 84.3×97.9mm・345g | 84.3×97.9mm・335g |
| 必要ソフトウェア | — | HomePodソフトウェア27.2 |
外観とサイズはほぼそのまま。筆者がmini 2の価値を一言で言うなら「S10チップで今後のSiri AIを受け止められる土台」で、音そのものの構成(フルレンジドライバ+パッシブラジエータ)は初代と同じ系統です。初代が壊れていないなら、Sound Glowのために買い替える必要はありません。初代を持っていなくて、これから1台目を買う人には、2,000円差で旧型を選ぶ理由はないので、mini 2でいいでしょう。
買い替え判定:今の機種別
| 今使っている機種 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| Apple TV 4K 第3世代(2022年) | 待つ | 画質上限・HDMI・筐体が同じ。差はA19/AV1/Wi-Fi 7/リモコンの「探す」。49,800円の差に見合うのはリモコンをよくなくす人だけ |
| Apple TV 4K 第2世代(2021年) | 急がない | A12で現行tvOSは動く。Siri Remote第2世代以降なら操作感も近い。AV1と4台サラウンドが要るなら |
| Apple TV 4K 第1世代(2017年)/Apple TV HD | 買い替え | A10X/A8でOS対応の限界が近く、旧リモコンは操作性が別物。ここからなら全部が改善する |
| HomePod mini 初代 | サラウンド目的のみ | 音の構成は同じ。4台サラウンドの対象外なので、それをやるならmini 2に揃える必要がある |
| HomePod 第2世代(2台) | Apple TV+mini 2×2台で後方を追加 | 99,400円で4台サラウンド。既存資産を活かせる唯一の組み合わせ |
| Apple TVもHomePodも持っていない | Apple TV 4Kは必要なら今の世代を | 旧世代は値上げ後で34,800円〜。新品で15,000円差なら第4世代。中古や在庫処分で第3世代が2万円台なら、そちらで十分 |
Apple TV 4Kと一緒に用意するもの:HDMIケーブルは別売り
Apple TV 4K(第4世代)の同梱物は本体・Siri Remote(第4世代)・電源コード・マニュアルだけで、Appleの仕様ページには「HDMIケーブル(別売り)が必要」と書かれています。テレビにつなぐケーブルを持っていなければ、発売日(11月13日)までに用意しておく必要があります。
| 何のため | 製品 | Amazon(10/21時点) |
|---|---|---|
| テレビとの接続(4K60・ドルビービジョン・eARC) | エレコム ウルトラハイスピードHDMIケーブル 1m(認証品・48Gbps) テレビまで遠いなら エレコム HDMI 2.1 ケーブル 2m(認証品)/Anker HDMI ケーブル(8K)1.8m |
999円 2,739円/1,290円 |
| 有線LAN(ギガビットEthernet。Wi-Fiが不安定な部屋向け) | エレコム LANケーブル CAT6A 2m(爪折れ防止) | 648円 |
Apple TV 4Kの出力は最大4K・60fpsなので、規格上は従来のHDMIケーブル(Premium High Speed・18Gbps)でも足ります。それでも今から買うなら、eARCやドルビービジョンで相性トラブルが起きにくい「Ultra High Speed HDMI Cable認証品」を選んでおくのが無難で、価格差は数百円です。Wi-Fi 7対応になったとはいえ、ルーターから遠い部屋で4K配信が止まる人は、有線LANのほうが確実です(Wi-Fiが不安定な時の確認手順)。※Amazonリンクはアフィリエイトリンクです。購入価格は変わりません。
よくある質問
Q. 第3世代のApple TV 4Kは値下がりしますか?
Apple公式ストアからは第4世代の発表と同時に姿を消す流れです(記事執筆時点で公式の購入ページは第4世代のみ)。家電量販店やAmazonの在庫は値動きが出やすいので、「第3世代で十分」と判断した人は、6月の値上げ後価格(34,800円〜)より下がっているかを基準に見てください。
Q. HomePod mini 2は初代HomePod miniとステレオペアにできますか?
Appleのステレオペアは同じモデル同士が条件です。初代miniとmini 2のペアは組めないので、2台でステレオにしたい人は同じモデルで揃えてください。4台サラウンドも前後それぞれ同じモデルのペアが条件です。
Q. Siri AIは日本語で使えますか?
iPhone・iPad・Macでは、2026年10月26日に配信されたiOS 27.2/iPadOS 27.2/macOS 27.2でSiri AIの日本語提供が始まりました(Appleの表記ではベータ版)。ただし同日のAppleの発表に挙がっている対応OSはiOS・iPadOS・macOS・watchOS・visionOSの27.2で、HomePodとApple TVでの日本語Siri AIの提供時期は書かれていません。HomePod mini 2とApple TV 4Kは「HomePodソフトウェア27.2」「最新のtvOS」が前提なので、発売後のソフトウェアアップデート情報で確認してください。
まとめ
- Apple TV 4K(第4世代)は49,800円・128GBのみ・11月13日発売。A19/AV1/Wi-Fi 7/「探す」対応Siri Remote/4台サラウンドが変更点
- HomePod mini 2は24,800円・10月30日発売。S10チップとSound Glow、4台サラウンド対応。外観と音の基本構成は初代と同系統
- 価格差の多くは2026年6月の国内値上げぶん。買い替え判定は旧発売時価格でなく値上げ後価格(Apple TV 34,800円〜/mini 22,800円)と比べる
- 日本モデルは本体マイク(ハンズフリーSiri)の仕様記載がない。「正確な場所を見つける」も地域依存。HomeViewは日本未定
- 第3世代Apple TV 4Kと初代HomePod miniの人は、壊れるまで使って問題なし。第1世代4K/Apple TV HDの人は買い替え時
購入先
Apple純正品はAmazonとApple公式ストアで同じ価格です。Amazonは発売日前後に予約・在庫状況が変わるので、リンク先の現在の表示で確認してください。
| 製品 | 価格(公式) | リンク |
|---|---|---|
| Apple TV 4K(第4世代・128GB) | 49,800円 | AmazonでApple TV 4Kを見る |
| HomePod mini 2 | 24,800円 | Apple公式ストア(Amazonは10月29日時点で純正品の商品ページなし) |
| Apple TV 4K 第3世代(在庫・中古) | 34,800円〜(6月改定後) | Amazonで第3世代を見る |
Apple TVの初期設定やおすすめアプリは別記事で扱う予定です。iPhoneとテレビの連携でつまずきやすいWi-Fiが繋がらない時の対処法もあわせてどうぞ。
※本記事のAmazonリンクはアフィリエイトリンクです。購入価格は変わりません。


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