【2026年10月28日追記】10月27日に14インチMacBook Proの標準チップモデルがM6(12コアCPU/12コアGPU・339,800円〜・11月6日発売)に切り替わりました。この記事で比較しているM5 Proモデルは引き続き販売されています。10月28日には、M5 Pro/M5 MaxにPROLED XDR(タンデムOLED)ディスプレイとタッチ操作を組み合わせた新モデルも発表されました(14インチは499,800円〜・予約10月29日・発売11月6日)。従来版との違いはPROLED XDRのMacBook Proの記事、M6とM5 Proの違いはMacBook Pro 14インチ M6の記事にまとめています。
「MacBook AirとMacBook Pro、結局どっちを買えばいいのか」。2026年10月時点でこの2台は価格差が約20万円あり、しかも両方とも発表時から値上げされています。筆者はMacBook Air(13インチ・M4)とMacBook Pro 14インチ(M5 Pro)を両方持って映像制作の仕事で使っているので、スペック表では見えない差と、「どちらを買うべき人か」を先に結論から書きます。
MacBook Air M5(13インチ 224,800円〜):ブラウザ・Office・写真整理・プログラミング・フルHDまでの動画編集ならこれで足ります。軽さ(1.23kg)とファンレスの静かさは、Proにはない価値です。
MacBook Pro 14インチ M5 Pro(429,800円〜):4K動画を毎週書き出す/外部ディスプレイを3台つなぐ/XDRの画面で色を見るのどれかに当てはまる人だけ。当てはまらないなら、差額の約20万円は外部ディスプレイやSSDに回したほうが幸せになれます。
2026年10月の価格 ― 両方とも発表時から値上げされている
まず価格です。どちらも2026年3月の発表時より高くなっています。下の日本価格は2026年10月7日時点のApple公式ストアのもので、発表時の価格を併記しました。
| モデル | 現在の価格(税込) | 発表時(2026年3月) | 標準構成 |
|---|---|---|---|
| 13インチ MacBook Air M5 | 224,800円〜 | 184,800円〜 | 16GB / 512GB |
| 15インチ MacBook Air M5 | 264,800円〜 | 219,800円〜 | 16GB / 512GB |
| 14インチ MacBook Pro M6(標準チップ・11月6日発売) | 339,800円〜 | —(2026年10月27日発表) | 16GB / 1TB |
| 14インチ MacBook Pro M5 Pro | 429,800円〜 | 369,800円〜 | 24GB / 1TB |
13インチAirとM5 Proの差は205,000円。Airを24GBメモリにしても、まだ15万円以上の差が残ります。この差を「何に払うのか」を次の表で見ます。
スペック比較表(Apple公式仕様)
| 項目 | MacBook Air M5(13/15インチ) | MacBook Pro 14インチ M5 Pro |
|---|---|---|
| チップ | M5:10コアCPU/8コアGPU(13インチ標準)または10コアGPU | M5 Pro:15コアCPU/16コアGPU(標準)、18コアCPU/20コアGPU(上位) |
| メモリ | 16GB(標準)/24GB/32GB・帯域153GB/s | 24GB(標準)/48GB/64GB・帯域307GB/s |
| ディスプレイ | 13.6 / 15.3インチ Liquid Retina(LEDバックライト)・500ニト・60Hz | 14.2インチ Liquid Retina XDR(ミニLED)・持続1,000ニト/ピーク1,600ニト・120Hz ProMotion |
| ポート | Thunderbolt 4 ×2、MagSafe 3、ヘッドフォン | Thunderbolt 4 ×3(18コアCPU構成はThunderbolt 5)、HDMI、SDXC、MagSafe 3、ヘッドフォン |
| 外部ディスプレイ | 最大2台 | 最大3台 |
| バッテリー(Apple公称) | 最大18時間(ビデオ再生)・53.8Wh(13インチ)/66.5Wh(15インチ) | 最大22時間(ビデオ再生)・72.4Wh |
| 冷却 | ファンレス | ファンあり |
| 重量 | 1.23kg(13)/1.51kg(15) | 1.60kg |
| 標準ストレージ | 512GB(最大4TB) | 1TB |
表を眺めるだけなら「Proが全部上」ですが、差が体感に出る項目は3つだけです。画面(XDR・120Hz)、ポート(HDMI・SD・3画面)、そして持続性能(ファンの有無)。CPUの単発の速さは、ほとんどの作業で差を感じません。
両方を使って分かる差(スペック表に出ないところ)
筆者の手元にあるのは13インチMacBook Air(M4世代)と14インチMacBook Pro(M5 Pro)です。AirはM4世代なので、M5 Airそのものの数値ではなく「Airという形」で起きることとして読んでください。M5 AirでM4 Airから変わった点(チップ・標準512GB・N1ワイヤレスチップ)はApple公式の仕様に沿って補足します。
1. 書き出しの速さより「書き出し続けられるか」が違う
Final Cut Proで4Kのタイムラインを書き出すと、Airは最初の数分は速いのに、本体が温まると明らかに失速します。ファンレスなので熱を逃がせず、性能を落として温度を守る動きです。Proはファンが回って速度を維持します。
一方、フルHDの書き出しや、4Kでも数分のクリップなら、Airで困ったことはありません。「4Kを毎週・長尺で」がProの分岐点です。
2. 画面は「明るさ」より「黒」と「なめらかさ」で差が出る
XDRは暗部の締まりが別物で、グレーディングで黒の浮きを確認するときだけはProでないと判断できません。120Hzのスクロールは一度慣れるとAirの60Hzが引っかかって見えますが、これは好みの範囲です。
公称(Apple仕様):Airは500ニト、Proは持続1,000ニト(SDR・フルスクリーン)/HDRピーク1,600ニト。屋外の日陰ならどちらも読めますが、直射日光に近い明るさではProの余裕が効きます。
3. ポートは「ハブを持ち歩くか」の問題
Airは Thunderbolt 4 が2つだけなので、SDカード・HDMI・外付けSSDを同時に使うならハブが必須です。ProはHDMIとSDXCが本体にあり、現場でカメラのカードをそのまま挿せます。筆者が現場に持っていくのがProなのは、性能よりこれが理由です。
4. 重さは370gの差。毎日持ち歩く人には効く
公称(Apple仕様・本体のみ):Air 13 — 1.24kg/Pro 14(M5 Pro)— 1.60kg。充電器は別で、Proに同梱の70Wアダプタのほうが大きいので、持ち歩く総重量の差は370gより開きます。
数字以上に、Airは「カバンに入れたことを忘れる」側、Proは「入っているのが分かる」側です。
5. バッテリーは公称どおり差が小さい
公称(Apple仕様):Air(M4)— ビデオストリーミング最大18時間・ワイヤレスインターネット最大15時間/Pro 14(M5 Pro)— 最大22時間・最大14時間。編集作業ではどちらも公称より短くなりますが、両者の差が小さいのは公称どおりです。
用途別:どちらを買うべきか
| 用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 大学・ビジネス(Office・ブラウザ・オンライン会議) | Air 13 | 性能は余る。軽さと静かさが毎日効く |
| 写真整理・RAW現像(Lightroom) | Air 13 / 15(24GB推奨) | メモリを24GBにすれば快適。画面の大きさで15を選ぶ価値あり |
| フルHD動画編集・YouTube投稿 | Air(24GB) | 書き出しは待てる長さ。Proは過剰 |
| 4K動画を週単位で書き出す | Pro 14 M5 Pro | 持続性能・HDMI・SDXC・XDRのすべてが効く |
| プログラミング(Xcode・Docker) | Air(24〜32GB) | CPU差よりメモリが効く。Airの32GBはProの24GBより快適なことが多い |
| 外部ディスプレイを3台 | Pro | Airは最大2台 |
| 音楽制作(Logic Pro) | Air(24GB〜) | ファンレスで無音なのがむしろ利点。大規模オーケストラ音源はPro |
Airを選ぶなら13か15か
チップは同じM5で、違いは画面サイズ・重量・スピーカー・価格(4万円差)です。外部ディスプレイを使わず本体の画面だけで作業する時間が長いなら15、持ち運びが多いなら13。15インチは1.51kgで、14インチProの1.60kgに近づくので「軽さ」の利点は薄れます。
よくある誤解
- 「Airでは動画編集できない」:できます。フルHDなら実用十分。できないのは「4Kを長時間・連続で」です。
- 「Proの方が長持ちする」:チップ世代が同じなら寿命に差はありません。差が出るのはバッテリー容量(53.8Wh vs 72.4Wh)です。
- 「メモリは後から足せる」:足せません。迷ったらCPUよりメモリを上げるのが、どちらのモデルでも正解です。
どこで買うか(Amazon / Apple公式)
標準構成でよければAmazon(Amazon.co.jp 出荷・販売のApple純正品)がポイント還元の分だけ有利なことがあります。メモリやSSDを変えるCTO構成はApple公式ストアのみです。価格は変動するので、リンク先の現在価格で確認してください。
| モデル(Amazon取扱構成) | Amazon価格(10/7時点) | リンク |
|---|---|---|
| 13インチ MacBook Air M5(16GB・512GB) | 224,800円 | Amazonで見る |
| 15インチ MacBook Air M5(16GB・512GB) | 262,612円 | Amazonで見る |
| 14インチ MacBook Pro M5 Pro(15コアCPU・24GB・1TB) | 429,800円 | Amazonで見る |
上記以外の構成は AmazonのMacBook一覧、CTOは Apple公式ストア(MacBook Air)/同(MacBook Pro)で。MacBookと一緒にそろえる外付けSSD・充電器・ハブは 周辺機器のまとめに、M5 ProとM5 Maxで迷っている人は M5 Pro vs M5 Max どっちを選ぶ? も参考にしてください。
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